建築の本をつくるしごと

4,320円(本体4,000円+税)
A5 402頁
ISBN 978-4-274-21200-0
発売日 2012/05
造本デザイン=寺山祐策
本書は豊川斎赫さんの博士論文「丹下健三研究室の理論と実践に関する建築学的研究」(2007)をもとに、加筆・修正した書籍である。『メタボリズム・ネクサス』制作中、八束はじめさんとの打合せの際に「豊川の博論は画期的だ」と繰り返し話されていた。造本デザインを担当して頂いた手や山祐策さんからは、編集者の仕事は「まだ世の中に知られていない価値や人を掘り起し、新たな価値として提示する人だ」と教わった。

2011年の秋に思い立って、とりあえず豊川さんに会ってみようと連絡したところ、二つ返事で数日中にくるという。その席で博士論文を渡され、話を伺うと、これまでの丹下像がひっくり返るような驚きがあった。「これは必ず本にしよう」と思った。

そこからは収録されている一つ一つの論文の一文一文を追いかけ、「これはどういう意味ですか」「なぜこういえるのですか」と問いかけた。豊川さんはそれに丁寧に、即座に、答えてくれた。豊川さんからは「こんなに丁寧にこの論文を読んでくれたのは三井さんが初めてかもしれない」と冗談交じりに言われたことを覚えている。そうしてできあがったこの本は、読んでくださるとたくさんの発見や驚きに満ちていて、少なくとも私が感じた驚きは、すべて内包されているものになったと思う。

※2014年日本建築学会著作賞、2015年日本イコモス奨励賞
  • 群像としての丹下研究室-1
  • 群像としての丹下研究室-2
  • 群像としての丹下研究室-3
  • 群像としての丹下研究室-4
  • 群像としての丹下研究室-5

戦後日本建築・都市史のメインストリーム

群像としての丹下研究室


豊川 斎赫[著]

群像としての丹下研究室