施工過程と図面をリンクさせた『矩計図で徹底的に学ぶ住宅設計』が広く受け入れられたことで、これをさらに応用・発展させて、「1軒分まるごと施工過程をパースやアクソメで示したら面白い」と考えたのがきっかけとなっている。発想するのは簡単だが、それを作図するのは困難を極めた。3Dソフトを用いたまさに現代的な方法によって、はじめて実現できたものである。学生や一般読者であっても、施工が手に取るように分かる表現ができた。さらに、設計図に熊澤安子さん自ら詳しく解説いただくことで、「朝霞の家」を深く理解することができる。